椛田泰行さんを偲ぶ会 開催のご報告

去る2月16日(土)、株式会社コトブキ本社にて「椛田泰行さんを偲ぶ会」が執り行われました。生前交流のあった多くの方にお集まりいただき、またご参加いただけない方からもメッセージや写真を多数お寄せいただきました。皆さまの椛田さんへの想いが重なり形になった会でした。誠にありがとうございました。簡単ではございますが、偲ぶ会の様子をこちらでご報告させていただきます。

公園のような会場

椛田さんが最期の数年、強い志を持って取り組まれていた「公園」をテーマに、会場づくりをさせていただきました。参加者のみなさまにも「公園に行くような格好」でご来場いただき、またキッズスペースで遊ぶ子供たちの元気な声が響く賑やかな会場となりました。


写真やメッセージの展示

椛田さんの写真を、椛田さんの印象的な言葉やエピソードを添えて展示させていただきました。また、皆さまからお寄せいただいた椛田さんへの100を超えるメッセージを展示させていただきました。

メッセージや写真は全て、ご遺族へ提供させていただきます。引き続き3月8日(金)まで受け付けておりますので、ぜひ下記よりお送りください。

メッセージを送る
写真は parkful+kabata@koto-labo.comまでエピソードを添えてお送りください。

追悼プログラム前半:椛田さんの足跡をたどる

13:00〜15:00の2時間を利用して、追悼プログラムを行いました。

開会の挨拶は本会の発起人であり、株式会社コトブキ 取締役の畑中洋亮より。
「彼は闘病の中で『関わってきた人たちに感謝を伝えきれていない、感謝を伝えたい』そう言っており、今回このような場を企画させていただきました。彼が最期の数年取り組んでいた仕事では、みんなのものである公園という場を通じて、日本を良くしていきたいという強い想いを持っていましたので、この会場でもそれを感じていただければ幸いです。」

続いて黙祷を捧げたのち、プログラムの前半では、これまでの椛田さんの足跡について、各時代ごとに椛田さんと関わってこられた方々よりプレゼンテーションをしていただきました。

最初は大分大学/大学院で、椛田さんの所属していた研究室の助手をされていた西野浩明さん(現・大分大学教授)より、学生時代のお話。当時まだ注目もされていなかったVR技術について、椛田さんが熱心に研究され国際学会で発表されたお話をはじめ、学生時代から強いリーダーシップと行動力を発揮されていたエピソードをご紹介いただきました。

大分大学 西野教授

花火を三次元で再現したシステムを開発

続いて、ガリバーインターナショナル時代のお話を、現IDOMの上谷さん、月島さん、紺野さんより。いまだに話題になるという、椛田さんがみんなをまとめあげたサーバー集約プロジェクトのお話や、厳しいなかにも愛嬌のある一面、とにかく仕事に一生懸命で、一緒に仕事をしていて楽しかったというお話をいただきました。また、山畑さんより椛田さんへのメッセージをお読みいただきました。

IDOMの上谷さん、月島さん、紺野さん、山畑さん

ブラックな一面もあった?WOW!TOWNでの仕事

山畑さん「これからも視野が狭くなったときは、キツく優しく突っ込んでください」

そして、株式会社コトブキでの改革から株式会社コトラボ立ち上げ以降の話を、コトブキの秋山、コトラボの梅村よりお話しさせていただきました。コトブキでは、創業100年を迎えた老舗メーカーに良い意味で揺さぶりをかけ、「今現在のあたりまえをつくった」という秋山の言葉通り、オフィス改装を通じた職場環境のあり方や第一回社員総会の立ち上げなど、コミュニケーション視点の社内改革を推進されたお話でした。

コトブキ 秋山

椛田さんが企画した第一回コトブキ社員総会

また、2014年に椛田さんが設立されたコトラボでは、パブリックスペースの賑わいづくりをソフトの力で実現するべく、公園の可能性を信じ、公園から日本を変えていくという強い信念のもとでPARKFULをはじめとした新しい事業を次々と立ち上げてきたお話や、その行動力で社員を牽引し海外視察へ行ったエピソード等をご紹介させていただきました。

コトラボ創業とともに立ち上げたPARKFUL

椛田さんご贔屓のケーキとドリンクで歓談

今回、椛田さんがご贔屓にされていたケータリングサービスのCitabriaさんより、ケーキとドリンクをご用意いただきました。コトラボのロゴをあしらったオリジナルのマカロンが注目を集めていました。

追悼プログラム後半:椛田さん私物オークション

プログラムの後半では、椛田さんの私物オークションを開催。奥様の椛田里佳さん発案による企画です。
「病気を治して頑張っていこうとしていた中で、これからまだ使えるモノたちがもっと生きられるように、椛田と同じような想いや趣味や活動をされている方に、お嫁入りできればと思い提案しました。」

競売人は、里佳さんとコトブキ代表の深澤の2人が務めました。出品されたのは、カメラバッグ、モニター、オフィスチェア、自転車の4点。競売人のお二人から提供される商品エピソードに対して、威勢のいい入札の声で盛り上がる会場。熾烈な駆け引きを勝ち抜いて、それぞれ新しい持ち主が無事に決まりました。
尚、本オークションの売上は全てご遺族へお渡しさせていただきます。

奥様の里佳さんとコトブキ代表の深澤によるオークション

目玉はフルカーボンフレームの自転車

威勢のいい入札の声が飛び交う

自転車を11万円で落札いただきました

閉会

最後に、奥様の里佳さんよりお言葉をいただきました。元気なお子さんたちにマイクを奪われながらも、心のこもった言葉を綴っていただきました。
「みなさんのお話を聞かせていただき、いい仲間に恵まれてこれまで43年こられたのかなと思いました。どの職場でも仕事のことが本当に大好きで、家でもいつも仕事の話をしていました。ご覧の通り元気な子どもたちで、今は子どもたちのおかげで笑いも絶えず、毎日やっていくことができています。これからもみなさま末永くお友達でいてくださると嬉しいです。また折に触れて椛田の話を聞かせてください。」

閉会の言葉は、コトブキの深澤より。
「椛田さんはみなさんにすごく影響を与えた人なんだなと感じました。ここに来ていただいた皆さまは少なからず自分たちの中に、彼の想いであり哲学のようなものを持っているのではないかと思います。ただ、過度に椛田さんのために・代わりにということではなく、残された自分たちが元気に明るく前向きに生きていくことが、彼の望むことではないかと思います。」

集合写真

最後に、椛田さんを囲んで集合写真を撮影しました。ご参加、ご協力いただいたみなさま、誠にありがとうございました。これを、椛田さんとの思い出の一ページに加えていただければ幸いです。

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椛田さんへのメッセージや思い出の写真を、引き続き3月8日(金)まで受け付けておりますので、ぜひ下記よりお送りください。

メッセージを送る
写真は parkful+kabata@koto-labo.comまでエピソードを添えてお送りください。