Copenhagen 2016- PUBLIC SPACES for HAPPINESS

人々の"幸福感"と"パブリックスペース"との関係を探る

”幸せ”であることは万国共通で誰もが目指す理想の姿ではないでしょうか。そして、”パブリックスペース”のあり方は人々の幸福感に影響を与えていることのひとつではないかと思います。私たちは幸福感に繋がるパブリックスペースのヒントを探りに、昨年(2016年)の夏、近年世界一幸福な国と言われているデンマークの首都コペンハーゲンを訪れました。

人間中心の街づくりが根付くまち

コペンハーゲンは、かつて産業化が進み自動車が発達し、交通渋滞や大気汚染の問題を引き起こしていました。その頃、コペンハーゲンを拠点とする都市計画家ヤン・ゲール氏は”人間中心の街づくり”を提唱。この考え方は徐々に受け入れられ、今では広く浸透されるようになっています。その象徴的な場所として”ストロイエ”があります。デンマーク語で”歩く”を意味するこの通りは、かつて自動車道であったところを歩行者専用空間化、今では街の賑わいの中心になっています。

ヤン・ゲール事務所のデビッド・シム氏インタビュー

ニューヨークのタイムズスクエアを始め世界各地の公共空間の再生を実現し、活動の幅を広げているヤン・ゲール事務所。滞在期間中、ヤン・ゲール事務所クリエイティブディレクターのデビッド・シム氏にお会いし、コペンハーゲンや日本のパブリックスペースについてお話を伺いました。

クリエイティブに課題解決するパブリックスペース

近年、コペンハーゲンではパブリックスペースの開発が次々となされています。「ハーバーバス」は特に注目を集めているパブリックスペースのひとつで、水質改善により実現した運河のプールです。このような地域の抱える問題と向き合いながらクリエイティブに課題解決を実現しているユニークなパブリックスペースがコペンハーゲンには数多くありました。

パブリックスペースの観察から見えてきた幸せへのヒント

暮らすように過ごし、訪れた50あまりのパブリックスペースの観察を通して、見たもの感じたもの。それはコペンハーゲンのパブリックスペースには至る所に、”Small Good Things “ちょっといいこと、嬉しいことが溢れていて、その連続が人々を幸せな気持ちにさせるのではないかということです。日常生活の中でのささやかな嬉しい体験を創り出し、人々の心を満たしていくパブリックスペースの存在価値は大きいと感じました。

この調査で取材したコペンハーゲンのパブリックスペースを紹介する冊子を販売中です。